竹林のひと

中国留学をしていました中国のことを書いてます。読みやすさを考慮していません。記事はアップしてから修正する派です。

今からおまけ中国史です2.5春秋戦国時代の諸子百家①

今からここは中国史です2.5

春秋戦国時代諸子百家

 

 

思想の話をするぞ!!

 

 

 

国史3でもお話ししましたが、各地に強者が点在するこの春秋戦国時代、他国との駆け引きや思想の方針の手助けとして、諸子百家はいろんな国を回りながら助言をし、貢献しました。

 

また、実際に中国で暮らしたり、文化のことを調べたりすると、そんな諸子百家の思想は現代中国の文化や習慣にも深く浸透しているなあと思います。

 

今日はそんな諸子百家についてのんびりと考えていこうと思います。

 

さて、実際にどんな諸子百家がいたのか。

 

有名なところとしては、

儒家

道家

法家

墨家

陰陽家

縦横家

などが挙げられます。もっとたくさんいたと思いますが

特に儒家道家らへんは有名なのではないでしょうか。

それぞれ見ていきまっっしょう!!

今回は儒家墨家まで!

後半で陰陽五行以降やります!

 

 

 

 

儒家

メンバー 孔子 孟子 荀子

キーワードは「仁徳」

言わずと知れた儒家サンチーム!

大事なのは親への孝行や兄などの年長者を尊敬すること。仁徳の実践!

 

やさしさにあふれてるような気がする。なんとなく

特に年長者に対する尊敬、というのはその後の王朝統治において、一番偉い皇帝を尊敬しなさい!という方向でとても便利だった。これによって儒教は国教としての脚光を浴びる時代も!

 

余談、一月にいろんな飛行機に乗って旅行をした。その一つの会社の機内には、等間隔に孔子論語の一説がめちゃくちゃ貼られてて面白かった

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私の座席の教えは

子曰「不患人之不已知。患不知人也。」

 

孔子曰く、「相手が自分を知らないことを憂うな。自分が相手を知らないということを憂え。」

 

 

だそうです。

 

せっかくなので中国で出会った孔子のおことばをもう一つ

 

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南京にある夫子廟(孔子を祀っているところ)にて引いた孔子おみくじで出てきた格言

 

「述而不作 信而好古」

「述べて作らず。信じて古を好む」

私は何か新しいことをしているのではない。昔の礼法を信じて好んでいるだけなのだ。

 

温故知新の類ですね

ありふれた物の中から自分の好きなものを選ぶ、これも自身の個性の一つだと思います。

 

昔からいろいろ考えさせられますね

 

 

さてそろそろ弟子について。論語を書き残したたくさんの弟子がいますが、同じ儒家として個性的な思想を展開したのは孟子荀子の二人。

 

孟子は、人間は生まれながらにして善だからやさしさで統治していこう、という「性善説

荀子は、人間は生まれながらにして悪だから武力で統治するのがよい、という「性悪説

 

 

(仲悪そっ

 

 

性悪説は「法を作ろうぜ!」っていうスタンスの「法家」に影響を与える!

 

次行きましょう

 

道家

メンバー、老子荘子

キーワードは「無為自然

礼とか道徳とかそういうのって、結局人為的なものじゃない?わざわざ自然にあらがわないで、流れで行こうや

 

この道家さんたちの考え方は、今後他の思想と混じっていき、道教として確立します。

中国は儒教がメイン、とか、どの教えが台頭している。とか、そういうのではなく、色んな教えが中国の人の死生観や健康概念に影響を与えていると思います。もちろん焚書坑儒や、儒教国教化など、様々なことがありますが。

 

ともかく、道教も人々の生活に今も染み付いてると思う。

 

 

それこそ、死にあらがわず、現世を楽しく生きよう、だから今を健康に、長生きに、ご長寿に生きよう!って感じに。

宗教と思想の大きな違いは、ここにあると感じます。宗教が生まれるのは、死後の世界を自分たちなりに解釈するためであるし、死後の世界に良いところへ行けるように、現世の今をよりよく生きよう、というスタンスが強いです。しかし、これら思想から来たものは、そういうんじゃなくて、今とにかくこの現世に真正面から目を向けている。そんな違いがあると思うのです。現世が嫌だってんだったらご長寿健康なんてする気にもなりませんがな!

 

余談ですが、おなかのへその下に力を籠める「丹田」というアレもこの道教系統の発想だそうです。

 

かなり脱線した

次!

 

④法家㌠

メンバー 商鞅 韓非、李斯

キーワードは「法治主義

 

これは先ほどの儒家荀子、あの性悪説の人の考えが元にある。

 

つまり、人間はもともと悪でありますと。だから法で縛んないと何をしでかすかわからんぞと。これが法治主義

法家は秦の時代に特に活躍。商鞅と李斯は秦の皇帝に仕えた実績を持ちます。

まあなんやかんや手厳しいことをおっしゃってるようですが、現代でも世界の多くの国家が立法主義で、法律に基づいて動いていますからね。現代でもそうなのに、最初の統治で法の大切さに気が付いたのは、人間は心で何とかなります!とか言わず、現実的に物事を見ていた、と考えられるかなと思いますね!

秦の始皇帝とか、自分で「俺が始めての皇帝やで!!」みたいに自称したもんだから、目立ちたがりなイメージを勝手に持っていたけど、国の統治についてしっかり考えたってことなのかもしれないですね。

 

ただ、李斯は思想の統一として、「焚書坑儒」を行い、儒家をたくさん殺害した、てのは、さすがにやりすぎかと。

 

墨家

メンバー 墨子

キーワードは「博愛」

愛は地球を救う、みたいな響き、、、

法家の次に並べると振れ幅えぐ

 

でも、博愛が対抗しているのは、儒家

儒家みんなの敵対心買いすぎじゃないですか。。。そんだけ有名だったのかな?

 

どういう対抗馬かと言うと、

儒家の愛って、兄弟とか年長者とか、血縁の親とか、それだけに絞っちゃうの?それ以外の人には礼とか義とかないってこと?そんなの差別愛だ!みんなに対して愛を注ごうぜ!」と。

 

こう見ると、儒家の仁徳とか根本的なところには賛成していて、ただ、範囲に文句がある、そんな感じがする。そういう意味では、儒家のこと、べ、別に本当に嫌いなわけじゃないんだからね・・・!という声が聞こえてくるようなこないような

 

まあ博愛だから同盟とかそういうのなくても仲良くしましょうと。つまり国家間での戦は止めましょうと。実用面としては、外交に対するそういう意見だったようです。平和やん。

 

 

いやー話すとなっが!思想は形の無いものだから、簡単にコレ!って説明できないし、解釈によって変わってきたり、捉え方が変わったりする。

基本的には教科書とか資料とかから引き出してるけど突拍子のないことも言っていると思いますので悪しからず!

 

 

陰陽五行とか大好きなのでその辺はまた次回に!