竹林のひと

中国留学をしていました中国のことを書いてます。読みやすさを考慮していません。記事はアップしてから修正する派です。

今からおまけ中国史です2.5春秋戦国時代の諸子百家②

今からここは中国史です2.5

諸子百家後半行きます。

 

陰陽家

メンバー 鄒衍(すうえん)

 

陰陽家は、宇宙の摂理や人間社会のあらゆる現象を説いた思想。

 

実は私この陰陽五行について考えるのが一番好きだ!

これは天文学とかそういうの好きだし。

あと、陰陽五行の考えは漫画やゲームにも結構出てくる。

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『地獄楽』より

 

 

あと私はなんとなくポケ〇ンぽいな、と思ったりもする。もちろん厳密にはズレがあるので感覚で聞いてほしい。だいたいわかってきただろうか。

話を続けていきたい。

 

この世は陰と陽に分けられる(陰陽)

それと、

木、火、土、金、水の五つの要素(五行)で説くことができる。

これが「陰陽五行説」。

 

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とてもわかりやすいので、はるらすまいるさんの画像を拝借致しました。

 

相手を強化する「相生」

相手を消し去る「相剋」

の二つの関係性があります。

 

相生では、

木は火を生み出し、火は燃えて灰や土を生み出し、土は土中に金属の元があることから金を生み出す、金は表面に水を生み出し、水は木を育てる。

一方相剋では、

木は土から養分をとり、土は水を濁し、水の流れをせきとめ、水は火を消し、火は金属を溶かし、金は木を切る。

 

とこのように一周するようになる、と考えられた。

 

他にも、五臓、五季、五色、五味などいろいろな応用がある!

わかりやすいなと思ったのは五志、これは、心の関係性。

 

 

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相生では、喜びは思考を生み、思考は悲しみ、悲しみは恐れ、恐れは怒り、怒りは喜びを生む。

一方の相剋がすごいなと思った。

喜びは悲しみを打ち消し、悲しみは怒りを消し、怒りは思考を消し、思考は恐れを消し、恐れは喜びを消す。なるほど〜

 

 

また、陰陽五行の陰陽については、こんな感じです。

 

あらゆる物事を陰と陽にわけている。季節で夏は陽、冬は陰、などのように。

もちろん太陽は陽、月は陰だ。

一見当たり前に思うような分類分けだけど、案外独特な考え方だとは思いませんか?ヨーロッパにはあまりない発想で、アジア的だなと思います。

 

友達から聞いたものだが、食べ物にも陰と陽の食べ物があるという。

食べ物の中で、

陰気が強いものは身体を冷やす。

陽気の強いものは身体を温める。

しかしどちらかの特性のものばかりを食べ過ぎると身体に支障をきたすらしい。

炎症系の支障をきたしたら陽のものを食べるのは控える、だったかな。

 

中国の红枣ナツメや、生姜は陽気が強いものだ。たしかに身体がポカポカになりそうな食べ物だ。日本人のわたしたちにも何となくわかるような気がする。

 

 

縦横家

メンバー 蘇秦 張儀

これは春秋戦国時代末期に大論争の主軸となったであろう思想。

この蘇秦張儀の思想は全く異なる。

 

この辺は中国史3の流れで見た方がわかりやすい

春秋戦国時代末期に起きたこと、そう「秦の強国化」である。

つよい国がわんさか散りばめられ、それなりの均衡を保っていた春秋全国時代、気づけばその中の秦が強くなり、秦vsその他6国という構図が生まれる。

こうなった時に、「秦に対してどう接するか。」これがテーマになった。

 

そこで縦横家さんの登場である。

合従策の蘇秦さんと、連衡策の張儀さん

 

合従策は、秦以外の6国が同盟を組んで秦に対抗する。という考え。

 

連衡策は、秦と同盟を組んでやっていく。という考え。

 

この二種間で論争になりましたが、その論争も虚しく最後は秦がしらみつぶしに国を丁寧に倒していき、統一して秦王朝ができます。

 

 

いろんな思想が絡まり合った前5世紀!なかなか面白いですね!

これらの思想は今後も発展していって近代でも謎の進化を遂げたりします!

そして、中国は宗教というものでなく、「思想」というものが多く国の文化や発展に影響しているということがなんとなくわかった気がする!!

 

以上!

お疲れ様でした!